LINE WORKSは、LINEと似たインターフェースのビジネス向けコミュニケーションツールです。ビジネス向けに特化したLINEといってもよいかもしれません。インターフェースは似ていますが、自社内および取引先などと情報をやり取りするためのもので、個人用のLINEとは異なります。
導入企業数
サービス提供より順調にユーザーが増えており、2023年現在、43万社に導入され、450万人のユーザーを獲得しています。
引用元:
ワークスモバイルジャパン、「LINE WORKS」の最新実績数値を発表 「43万社」が導入、 「450万ユーザー」が利用に成長
特徴
LINE WORKSには、次のような特徴があります。
●LINEと同じ感覚で使える
普段使っているLINEと似たインターフェースで、同じ感覚で使えます。LINEと同じようにスタンプなども使えます。
LINEユーザーならすぐに操作に馴染むことができ、習得するために長い時間は必要ありません。
●個人用のLINEとは異なるアカウントやアプリケーションが必要
プライベートのLINEを仕事に使うのではなく、LINE WORKSのアプリケーションと専用アカウントを利用し、プライベートとは完全に使い分けます。
それによって、LINEを業務利用するリスクを避けることが可能です。具体的には、操作ミスによる情報流出、退職者への情報漏れ、電話帳からの勝手な友だち登録、乗っ取りからのなりすましなどを防ぐことができます。
●ビジネス向け機能が豊富
トークだけでなく、カレンダー、タスク管理、ファイル共有など、ビジネスに必要な機能が搭載されています。
LINE WORKSとLINEで共通の機能や特徴
LINE WORKSとLINEに共通する、特徴的な機能や特徴をご紹介します。
●ビジネスチャット
LINEの「トーク」にあたる、個人間、またはグループ内でのメッセージ機能です。スタンプや音声通話、ビデオ通話もLINE同様に使えます。LINE WORKSでは、グループのどのメンバーが既読/未読なのかを確認することも可能です。取引先など、社外のユーザーの個人用LINEやLINE WORKSともつながることができます。Drive機能でファイルを個人間やグループ内で共有することも可能です。
●掲示板
LINEの「タイムライン」にあたる、相手を指定しない投稿です。ユーザーは必要なときに確認できます。プッシュ通知や再通知、必読の設定も可能なので、情報を見落とすことがありません。
●アドレス帳
LINEの「友だち」一覧にあたります。LINE WORKS内のメンバーを一覧表示するので、名前だけでなく部署名からでも相手を指定し、さまざまな機能を利用できます。
LINE WORKSとLINEで異なる機能や特徴
LINEにはない、LINE WORKS独自の機能や特徴をご紹介します。ビジネスには欠かせない機能や特徴です。
●セキュリティ対策
LINE WORKSはビジネス用なので、セキュリティが強化されています。通信は暗号化され、通信にも異常がないかモニタリングされています。また、管理者の設定や細かな権限の指定など、運用面でもセキュリティが強化されています。
●シャドーIT対策
LINE WORKSはビジネス専用のアカウントとアプリケーションを利用しています。しかし操作はいつものLINEとあまり変わらないので「使いやすいので、つい個人用のLINEを使ってしまう」ということがありません。これはシャドーITの発生を防ぎ、セキュリティを強化することにつながります。
●カレンダーやタスク管理が可能
LINE WORKSでは、グループ、またはメンバー間でカレンダーを共有し、スケジュール管理を行えます。また、トークと連携したタスク管理も可能です。そこで、トークからシームレスにスケジュール管理やタスク管理を行うこともできます。
●外部サービスとの連携
LINEだけでなく、ワークフローシステム、SFA(営業支援システム)、CRM(顧客管理システム)、勤怠管理システムなどさまざまな外部サービスやシステムと連携できます。
●メンバーごとの既読確認
LINE WORKSでは、グループトークでも誰が既読で誰が未読なのかがわかります。そのため、情報を漏れなく周知することが可能です。
●電話番号とアカウントが無関係
LINE WORKSのアカウントは、LINEとは異なり、電話番号と紐付いていません。IDとパスワードは管理者が発行します。