【3大キャリア】法人携帯のMNP(乗り換え)方法まとめ
法人携帯の他社乗り換えをお考えではありませんか。
法人携帯の他社携帯キャリアへの乗り換えは、MNPと呼ばれています。携帯電話の番号を変えずに乗り換える制度は、2018年10月24日から開始されています。※1
現在は、法人携帯のMNPに各携帯キャリアが対応し、サービスを競っている状況です。今回は、法人携帯のMNPのやり方について、メリットや注意点を解説します。
法人携帯のMNPについて調べている管理者は、乗り換え時の注意点を知るチャンスです。ぜひ、最後まで読み進めてお役立てください。

※以下「法人携帯」とは法人名義で契約した携帯電話を指します。

目次

MNPとは?

MNPとは?

MNPとは、モバイル・ナンバー・ポータビリティ(Mobile Number Portability)の頭文字3つを並べた略称です。冒頭でも触れましたが、MNPは2018年10月から乗り換えの制度として活用されています。

MNPは、そのままの電話番号で他のキャリアへと乗り換える目的で利用できます。またMNPにより、結果的にスマホの通信コストが抑えられることもあります。

法人携帯の乗り換え(MNP)メリット

法人携帯のMNPには様々なメリットがありますが、最大のメリットは電話番号を継続したまま料金プランを見直せる点と言えます。

電話番号は継続したまま最適なプランを選ぶことができる

法人携帯は、電話番号を継続したまま自社に最適なプランを基準に乗り換え先が選べます。 また法人携帯は、個人携帯の契約よりも対応が手厚くなる可能性があります。その理由は、各携帯キャリアの法人受付窓口から手続きできるからです。最適なプランを選ぶことができれば、乗り換えによるコストの見直しが実現します。
各携帯キャリアの法人限定プラン(割引キャンペーン)は、次のとおりです。

ドコモ

参照元:「法人のお客様向けプラン」
プラン名 プラン内容
ドコモビジネスメンバーズ ・irumoの0.5GB以外のプランに適用
・入会金無料の会員登録で割引対象
・プラン料金から月額187円(税込)の割引

au

参照元:「法人割」
プラン名 プラン内容
法人割 ・対象プランでの社員間の通話料無料
・対象プランでの社員間SMS送信料無料

ソフトバンク

参照元:「ホワイトライン24(モバイル)」
プラン名 プラン内容
ホワイトライン24(モバイル) ・相手がソフトバンク携帯ならば24時間通話料
・ホワイトプランとホワイトライン24で24時間通話料無料

※各キャリアのプランは2023年12月時点の内容(割引キャンペーンは変更になる可能性があります)

携帯キャリアによっては、キャンペーンのタイミングによって端末代金や手数料が0円になる場合もあります。そのため、日頃から携帯キャリア会社の情報をチェックしておくことも大切です。

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MNPの6つの注意点

MNPの6つの注意点

法人携帯でMNPを進めるには、6つの注意が必要です。MNPは、注意点を知らずに進めてしまうと、やり直しなどの二重の手間がかかります。MNPを検討する前に覚えておきましょう。

MNP予約番号には有効期限がある

MNPは、手続きをするにあたって携帯キャリアへの予約が必要です。また、その予約手続きには有効期限があります。

MNPの手続きは、乗り換え元の携帯キャリアからMNP予約番号を取得します。予約番号には有効期限があり、取得から15日以内に乗り換えなければなりません。

もし期限までに乗り換えなければ、MNPの手続きは自動でキャンセルとなってしまいます。ただし、自動でキャンセルになるため、何度でも予約番号を取得できます。

乗り換え先で契約事務手数料が発生する

MNPは乗り換え先で契約事務手数料が発生します。新規契約事務手数料は、各携帯キャリア共通で1回線ごと3,850円です。

過去には請求されることもあった「MNP転出手数料」や「契約解除料」は、現在では原則廃止されています。ただし、法人用の特別プランの場合には解約金がかかるケースもあるので注意をしましょう。

また、手数料以外でも、現在の端末購入の残金も見落とさないように確認が必要です。参考として、auの転出手数料と契約解除料について紹介します。

MNP転出手数料・契約解除料について 2021年4月1日より、ほかの通信事業者に乗りかえる際の手数料 (MNP転出手数料) 3,300円 (税込) は廃止となりました。 また、2022年4月1日より、au解約時にかかる契約解除料が廃止となりました。 ※ ただし一部契約を除く
引用:au「MNP(携帯電話番号ポータビリティ)解約手続きのご案内」

MNPは、手数料以外に二重で基本料金が発生することも考えられます。複数台の法人契約の場合は、乗り換え先の携帯キャリアからの端末指定や、入荷状況なども含めたスケジュール感も把握しておきましょう。手続きの流れを事前に確認しておくとスムーズです。場合によっては、入荷待ちで時間が掛かってしまうことも考えられます。

貯めていたポイントは消滅する

MNPで注意が必要なことは、乗り換え元で貯めたポイントです。貯めたポイントは携帯キャリアが変わるため消滅します。乗り換え前に利用しておくのが得策でしょう。ポイントは、機種変更時の本体価格割引や、携帯カバーなどのオプション品の購入にも使用できます。

乗り換え前のキャリアのサービスやオプションは移行されない

MNPでは、電話番号の乗り換えができてもメールアドレスの乗り換えはできません。携帯キャリアのメールアドレスを利用している場合は、契約終了とともに使えなくなるため注意が必要です。携帯キャリアのメールアドレスは、乗り換え先の携帯キャリアアドレスに変更されます。そのため、現在のキャリアメールでやり取りしている相手に、連絡先メールアドレスの変更を伝えなければなりません。

また、法人携帯は個人契約と異なりメールの持ち運びサービスは利用できない仕様です。ただし、Gmailなどのフリーメールは、携帯キャリアに依存しているメールではないため、移行先の機種で設定すれば利用できます。

さらに、乗り換え元の端末で利用していたコンテンツプロバイダー経由で提供されるコンテンツや電子マネーなども、乗り換え先の端末には引き継げない可能性があります。

端末によっては乗り換え先で使えないことも

携帯キャリアによっては、乗り換え先で端末が使えなくなることもあります。他には、端末の対応周波数とキャリアの周波数の違いなどで、つながりにくいケースもあるでしょう。

場合によっては、SIMロックを解除しても使えないことも考えられます。そのようなトラブルを避けるためには、乗り換え後に使う端末が「動作確認端末かどうか」を確認しましょう。

Androidスマホの場合は、同じ機種であっても販売元の携帯キャリアによって使えない場合があります。

異なる契約者名義だと乗り換えできない

MNPは、乗り換え元の契約者と乗り換え先の契約者の名義が異なると乗り換えできず、名義が同一である必要があります。個人携帯では、委任状があれば家族間で乗り換え可能ですが、法人携帯の場合は認められません。乗り換え先の法人名義が異なる場合は、名義変更をした上でMNPを行うか、新規契約が必要となるでしょう。

法人携帯のMNPの手続き方法

法人携帯のMNPの手続き方法

法人携帯の手続き方法には、以下の3つの方法があります。

  • ショップに来店する
  • オンラインショップで手続きを行う
  • 法人営業担当に依頼する
特に、法人営業担当に依頼する場合には、法人契約に精通したプロに相談しながら、自社に最適なプランやサービスの提案を受けられるなど、法人契約に特化した専門的なサポートが期待できます。また、各法人のニーズに基づいてカスタマイズされた柔軟な契約条件を提示してくれる場合もあります。他にも、納品後のキッティング作業や専用のヘルプデスクなど、ショップの窓口では通常扱っていないような法人向けサービスを追加できる場合もあります。手続きに不安がある、最適なプランについて相談をしたいという方は法人営業担当に相談するのがよいでしょう。

法人携帯のMNP手続きの流れ

法人携帯のMNP手続きは、乗り換え元の携帯キャリアと乗り換え先の携帯キャリアの2社での手続きが必要です。プランの選定から開通手続きまでの流れを説明します。

1. 自社にあったプランの選定

MNPの手続きを進める場合、まずは自社の目的に合ったプランの選定から始めます。選定にあたって明確にすべき点は次のとおりです。

  • 機種端末の選定
  • プランの選定
  • 現在のプラン
  • 利用目的

これらを基に、社内の管理状況なども踏まえて選択しましょう。例えば、社用携帯の用途に現場の画像撮影などがあれば、カメラ機能は重要です。また、プランの通話料金や使用できるデータ量などを基準に選ぶことも考えられます。
ただし、各プランのメリット・デメリットを一から調査し、どのプランが自社の利用形態に適しているかを選定するのは困難です。法人営業担当に相談して、自社に最適なプランを提案してもらうのがおすすめです。

2. MNP予約番号の発行

MNPの手続きでは、乗り換え元の携帯キャリアで予約番号を発行する必要があります。予約番号の発行時には、書類の手続きがない点が特徴です。予約番号の発行は、電話やWebページなどから申し込めます。各携帯キャリアのMNP予約番号の発行窓口は、次のとおりです。

携帯キャリア 電話による申し込み Web申込み
docomo ・ドコモ回線利用者は無料の「151」から
・一般電話の場合は「0120-800-000」
・対応時間:9時~20時
ドコモオンラインショップでの手続きは事務手数料3,850円(税込)が無料になる(24時間)
au ・電話「0077-75470」
・対応時間:9時~20時
My auから申し込む(24時間)
ソフトバンク ・ソフトバンク利用者は「*5523」
・一般電話の場合は「0800-100-5533」または「0800-100-1060(10時~19時)」
・対応時間:9時~20時
ソフトバンクホームページから手続き可能
・対応時間:9時~20時

3. 転入手続き

MNP予約番号を取得したら、乗り換え先の携帯キャリアに転入手続きを行います。乗り換え先の携帯キャリアとの契約では、一般的には次の書類の提出が必要です。

ドコモ

ドコモへの転入手続きは、契約中の携帯キャリアでMNP予約番号を取得した後、ドコモ取扱店でMNPによる携帯電話新規お申込みを行います。(MNP予約番号の有効期間は予約当日を含めて15日間)
手続きにあたって必要な書類は下記の通りです。

種別 用意するもの 備考
MNP予約番号 ・有効期限は予約当日を含めて15日間
「法人」に関する確認書類 (下記のいずれか1点)
・登記簿謄(抄)本(現在(履歴)事項証明書)
・印鑑証明書
・発行日より3か月以内で、法人名・所在地・代表者名がわかるもの
・原本(コピー受付不可)
ご来店者の本人確認書類 (下記のいずれか1点)
・運転免許証
・マイナンバーカード

・運転免許証・マイナンバーカード以外の場合は「補助書類」が必要。
・ご来店者の本人確認書類は「契約者の本人確認書類」に準じる。
・現住所記載のものに限る。
・原本(コピー受付不可)
「法人」との関係がわかるもの (下記のいずれか1点)
・社員証
・名刺
・代表者からの委任状
・原本(コピー受付不可)
毎月のお支払い手続きに必要なもの (下記のいずれか1点)
ご契約法人名義の
・クレジットカード
・キャッシュカード(一部お取扱いできない金融機関あり)
・預金通帳および印鑑
・同一法人名義でドコモとご契約がある場合は一括請求手続きが可能
必要な費用 ・契約事務手数料:3,850円(税込)/回線
・携帯電話機などのお買い上げ代金
・手数料は翌月のご利用料金と合わせての請求

au

auへの転入手続きは、他社からのMNP予約番号(UQモバイルの場合は不要)と本人確認書類(運転免許など)、契約者本人名義のクレジットカードか金融機関口座が必要です。
転入先の機種端末を選び、予約番号や必要事項の入力で手続きは完了します。

種別 用意するもの 備考
MNP予約番号 ・有効期限は予約当日を含めて15日間
「法人」に関する確認書類 ・登記簿謄本
・印鑑証明書
など
・有効期限内(有効期限のないものは3カ月以内)
・原本(コピー受付不可)
ご来店者の本人確認書類 ・運転免許証
・マイナンバーカード
など
「法人」との関係がわかるもの ・社員証
・名刺
法人の印鑑 ・ゴム印不可
毎月のお支払い手続きに必要なもの 口座振替の場合: 金融機関届出印と口座番号の控え
クレジットの場合: クレジットカード
・同一法人名義でドコモとご契約がある場合は一括請求手続きが可能
必要な費用 ・契約事務手数料:3,850円(税込)/回線
・携帯電話機などのお買い上げ代金
・手数料は翌月のご利用料金と合わせての請求

ソフトバンク

ソフトバンクのMNP転入手続きは、携帯キャリアのMNP予約窓口で発行された予約番号を受け取り、15日以内に「他社からののりかえ(MNP)の電話受付窓口」から申し込みます。ワイモバイルからの転入の場合は、予約番号の発行が不要です。

種別 用意するもの 備考
MNP予約番号 ・有効期限は予約当日を含めて15日間
「法人」に関する確認書類 (下記のいずれか1点) ・登記簿謄本
・現在(履歴)事項証明書
・印鑑証明書
・発行日より3か月以内
ご来店者の本人確認書類 (下記のいずれか1点)
・運転免許証
・パスポート
・マイナンバーカード
「法人」との関係がわかるもの (下記のいずれか1点)
・社員証
・名刺
法人印 ・口座振替の場合は、金融機関お届け印
・丸印、角印 どちらでも可
必要な費用 ・契約事務手数料:3,850円(税込)/回線
・携帯電話機などのお買い上げ代金
・手数料は翌月のご利用料金と合わせての請求

4. 開通手続き

転入手続きの後は、いよいよ開通です。店頭でMNP手続きをしてもらう場合は、そのまま開通までの対応が期待できます。Webの場合は、SIMカード待ちになることが考えられます。また、Webからの申し込みでは自分で開通させる必要があります。
法人営業担当に依頼した場合は、仮登録の端末を予め納品された後、開通日を事前調整した上で作業が行われます。

開通手続きは携帯キャリアによって異なりますが、専用の電話番号に電話をかけて手続きを行うケースが一般的です。
利用端末によっては、アクセスポイントの設定(APN設定)が必要な場合もあります。開通を済ませば、MNPの手続きは完了です。なお開通により、乗り換え前に使っていた携帯キャリアとの契約は自動解約されます。

まとめ

携帯キャリア同士で契約を乗り換えることは、MNP制度の開始により手軽になっています。この記事で紹介した手順と注意事項を知っておけば、法人携帯の乗り換えはいつでも実行可能です。何といっても、そのままの電話番号で乗り換えられてコスト削減が期待できる点は、大きなメリットではないでしょうか。
ただし自社で多数の法人携帯を所有している場合、プラン選定や転入手続、開通作業を自社ですべて行うには高いハードルがあります。
法人営業担当に依頼すると、自社に最適なプランやサービスの提案、契約条件の提示を受けられたり、納品後のサポートやヘルプデスクの解説など、ショップの窓口では取り扱いがない法人向けサービスを受けられることもあります。

コネクシオは、MNPの手続きを3大キャリアで対応できます。貴社のご利用用途やご希望条件をヒアリングの上、お客様に沿ったご提案をいたします。ぜひご相談ください。

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