LINE WORKSの始め方ガイド!導入前から社内運用推進までのポイントをご紹介
日本で最も普及しているチャットツール「LINE」と直接やりとりのできるビジネスチャットツールとして、「LINE WORKS」の導入を検討する企業が増えています。
導入自体は複雑ではなく、数ステップで利用開始をすることができるのですが、一方で管理者として設定できる項目は多く、自社のルールに沿った形で運用するには、相応に機能への理解を深める必要があります。
目次[非表示]
- 1.LINE WORKSの特徴
- 1.1.LINEと直接やりとりができる唯一のビジネスチャット
- 1.2.LINEと同等の使い勝手
- 1.3.強固なセキュリティ
- 2.フリープランと有料版の違い
- 3.トライアルを活用しよう
- 4.LINE WORKSのカンタン導入3ステップ
- 5.管理者が知っておくべき便利機能
- 5.1.管理とセキュリティ関連機能
- 5.2.統計機能
- 5.3.モニタリング機能
- 5.4.外部サービスとの連携
- 5.5.LINEとの連携
- 6.社内で運用を推進するためのポイント
- 6.1.利用デバイスを決める
- 6.2.運用ルールの策定
- 7.初期導入を管理者様に代わって代行が可能
本記事では、「LINE WORKSの始め方ガイド」ということで、プランに応じた導入時のポイントや、管理者が理解すべき機能、および社内で運用を推進するためのポイントについて、それぞれ解説します。具体的な導入ステップについて知りたい方はここからお読みください。
LINE WORKSの特徴
LINE WORKSとは、仕事でも安心して利用できる「ビジネス版LINE」です。2017年2月にローンチされ、2020年度には有料ビジネスチャットサービスにおけるシェアNo.1を獲得し(※)、導入企業数は43万社を突破しています。(2023年1月時点)
※富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」
このLINE WORKSの特徴として、以下3点が挙げられます。
LINEと直接やりとりができる唯一のビジネスチャット
冒頭に記載したとおり、LINE WORKSはLINEと連携することができる唯一のビジネスチャットツールです。「外部トーク連携機能」を使ってLINEと連携することができるので、たとえば顧客のLINEと直接コミュニケーションをとることができます。
LINEと同等の使い勝手
LINEと連携できるだけでなく、LINE WORKS自体もLINEと同様の使い勝手で操作することができます。よって、多くのシステムに必要な初期の教育コストを大幅に低減しつつ、導入を進めることができると言えます。
強固なセキュリティ
LINE WORKSはセキュリティ対策も万全です。すべての通信は暗号化されており、またスマホでの利用が前提となるのでリモートコントロール機能も実装されています。さらに、ログの監視機能や各機能のモニタリングの仕組みも搭載されていることから、安全・安心に従業員に使っていただけるツールとなっています。
関連資料:LINE WORKSの導入事例からユーザーボイスまでわかりやすくご紹介
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フリープランと有料版の違い
LINE WORKSの料金プランとしては、「フリー」「スタンダード」「アドバンスト」の3つが用意されています。以下がそれぞれの比較表です。
① フリー |
② スタンダード |
③ アドバンスト |
||
機能項目 |
価格 |
¥0 |
¥450 |
¥800 |
基本情報 |
メンバー数上限 |
100人まで |
制限なし |
制限なし |
共有ストレージ容量 |
合計5GB |
基本容量1TB + 1メンバーにつき1GB追加 |
基本容量100TB + 1メンバーにつき1GB追加 |
|
トーク(チャット機能) |
◯ |
◯ |
◯ |
|
掲示板 |
◯ |
◯ |
◯ |
|
カレンダー |
◯ |
◯ |
◯ |
|
タスク |
◯ |
◯ |
◯ |
|
アンケート |
◯ |
◯ |
◯ |
|
アドレス帳 |
◯ |
◯ |
◯ |
|
メール |
- |
- |
◯ |
|
Drive |
- |
(オプション商品で対応可能) |
◯ |
|
音声/ビデオ通話/画面共有 |
1:1の音声/ビデオ通話 |
制限なし |
制限なし |
制限なし |
グループ音声/ビデオ通話(時間/人数) |
60分/4人まで(ただし通訳者機能は不可) |
制限なし/200人まで |
制限なし/200人まで |
|
画面共有 |
◯ |
◯ |
◯ |
|
管理/セキュリティ機能 |
管理とセキュリティ |
制限あり |
制限なし |
制限なし |
ドメイン使用 |
- |
- |
◯ |
|
統計機能 |
- |
◯ |
◯ |
|
監査ログの保存期間 |
2週間 |
6ヵ月間 |
6ヵ月間 |
|
モニタリング機能 |
- |
トーク |
トーク/メール/Drive |
|
アーカイブ(トーク) |
- |
(オプション商品で対応可能) |
(オプション商品で対応可能) |
|
アーカイブ(メール) |
- |
- |
(オプション商品で対応可能) |
|
シングルサインオン(SSO) |
- |
◯ |
◯ |
|
開発者機能 |
API利用 |
制限あり |
◯ |
◯ |
SAML Apps |
- |
◯ |
◯ |
|
サポート |
カスタマーサポート |
- |
◯ |
◯ |
SLA保証 |
- |
◯ |
◯ |
|
広告等の表示 |
◯ |
- |
- |
※以下のプラン詳細表を参照(2023年3月15日時点)
https://line.worksmobile.com/jp/pricing/
こちらにあるとおり、プランに応じて使える機能も変わってきます。特にフリープランでは、以下の内容に制限があります。
● 管理者画面の設定変更
● 電話やメールによるサポート
● SLA保証
●画面共有は1:1まで
● 監視ログは2週間のみ(ダウンロード不可)
● アプリ内での広告の表示
もし100人以上の利用が想定され、またセキュリティリスクがある程度存在するような事業での活用を想定している場合は、有料プランのいずれかを検討するべきでしょう。
なお、LINE WORKSの料金プランについては以下の記事で詳しく説明しているので、併せてご覧ください。
関連記事:料金プランによってどう違う?LINE WORKSのプランごとの機能や導入時のポイントを解説
トライアルを活用しよう
サービスページを見て良さそうだと感じても、実際に使ってみないと判断できないことも多いのではないでしょうか。
LINE WORKSでは、無料のトライアルプランが用意されています。
トライアルは本番環境と同様に利用することができ、また正式利用を開始する際にはトライアル期間のデータを引き継ぐ形で利用を継続することもできるので、「まずはどんな使い勝手なのか」を知る上でぜひ活用していただきたいものとなっています。
なお、有料プランにおけるトライアルは、コネクシオをはじめとするLINE WORKS認定パートナー経由でのみ提供しているので、トライアル希望の方はお気軽にご連絡ください(コネクシオは「プラチナ認定企業」です)。
▶LINE WORKSトライアルページはこちらをクリック
LINE WORKSのカンタン導入3ステップ
トライアル利用含めて実際に活用するとなったら、システムの導入です。ここでは、管理者アカウントとして初期設定を進めたのちに、メンバーアカウントとしてLINE WORKSに参加してログインする前のステップを3つに分けて説明します。
LINE WORKSの開設【管理者作業】
まずはLINE WORKSの開設を進めましょう。事前に利用できるデバイスを確認した上で、アプリをダウンロード。画面上の指示に従ってアカウントの開設作業を進めます。
プランとしては、最初はフリープランで問題ないでしょう。フリープランでは使いたい機能が使えない、ということであれば、後からでもプラン内容を有料に切り替えることができます。
企業/団体の職種選択や名刺の情報を読み込むことで、そのまま開設が完了します。
メンバーの追加・招待【管理者作業】
アカウントが開設できたら、早速利用してもらいたいメンバーを追加します。
メンバー追加方法は3つ、管理者が名前・IDを個別に設定する方法と、管理者が名前・IDを一括で設定する方法、それから招待リンクもしくはコードを送ってメンバーから加入してもらう方法があります。
画面右下の「・・・」をタップして「新規メンバー招待」から、進めやすい方法でメンバーを追加していきましょう。
自社のLINE WORKSへ参加してログイン【メンバー操作】
管理者からLINE・メール・SNS等から招待メッセージを受信したり、QRコードから招待してもらったら、そのまま「メンバーとして加入する」作業を進めます。このタイミングでLINE WORKSアプリがインストールされていない場合は、アプリダウンロード画面に遷移します。
メンバー登録の方法としては2つ、携帯電話番号による登録と、ID/パスワードの設定による登録です。いずれかの方法で登録作業が完了したら、管理者による承認をもって参加完了となります。
以上の3ステップで、LINE WORKSを始めることができます。
管理者が知っておくべき便利機能
メンバーアカウントと違い、管理者アカウントではセキュリティや集計作業など、専用に実装された機能を活用してマネジメント効率を上げることができます。ここでは代表的な管理者向け機能について5つご紹介します。
管理とセキュリティ関連機能
スマホの盗難や紛失時におけるリモートコントロールによるデータ削除や、端末へのファイルの保存制限、さらにはデバイスごとのログイン制限など、充実したセキュリティ機能を備えています。
統計機能
アクティブメンバー数やインストール状況、各サービスにおける機能の利用状況等を確認することができます。
モニタリング機能
メンバーアカウントのトークやメール、Drive利用に関するポリシーを設定し、日時、作業内容、IPアドレス、送受信者等の条件で検索してログを確認することができます。
外部サービスとの連携
LINE WORKSでは100種類以上の外部サービスとシステム連携できます。勤怠管理サービス連携からセキュリティシステム連携まで、様々な業務効率化および売上向上に向けたサービスを連携できます。
外部サービスとの連携については以下の記事もご覧ください。
関連記事:LINE WORKSで連携できる外部サービスは100種類以上!具体的な活用ケースを紹介
LINEとの連携
繰り返しになりますが、LINE WORKSでは外部トーク連携機能を使ってLINEとの連携も可能です。こちらについては以下の記事もご覧ください。
関連記事:LINEとLINE WORKSの連携を解説。社外とのやりとりなど業務効率化を実現しよう
社内で運用を推進するためのポイント
あらゆるシステムと同様で、LINE WORKSも導入しておしまいではありません。実際に社内で積極的に活用してもらうことで、費用対効果が上がることになります。
ここでは社内での運用を推進するためのポイントとして2点お伝えします。
利用デバイスを決める
LINE WORKSは一般的なスマホであれば利用することができます。よって、会社が用意するモバイル機器以外に、個人のスマホ等であっても利用することができます。
ここで、会社として利用できるデバイスを明確に定める必要があります。
もしも意図しない形で私用のモバイル機器にLINE WORKSがインストールされて利用しているとしたら、シャドーITということになるので、セキュリティ事故のリスクが高まると言えます。
個人の私用モバイル機器を業務で使う場合は、BYOD(Bring Your Own Device)として会社でしっかりと端末管理をして運用する必要があります。
この辺りの利用デバイスのルールを定めることが、安全・安心に社内のLINE WORKS運用を推進するためのポイントです。
運用ルールの策定
今お伝えした利用デバイス以外にも、社内外でのLINE WORKSの利用ルールを定めることは大切です。
たとえば、業務時間外は通知をOFFにして画面を起動しないようにするなどの労務管理に鑑みたものから、定型の業務連絡に対しては特別な内容でない限りスタンプなどの返信はしないといった日々のオペレーションを考慮したものまで、様々なレイヤーのルールが存在しうるでしょう。
どのような内容を策定すれば従業員が気持ちよく働くことができるのかを考えながら、運用ルールを設計していきましょう。
初期導入を管理者様に代わって代行が可能
今回はLINE WORKSの始め方について解説しました。
本記事では概要をご説明しましたが、細かい運用設計については、やはり百戦錬磨のプロが対応するに越したことはありません。
コネクシオでは初期導入支援パックを提供しており、忙しい管理者の方に代わって、LINE WORKS初期導入時の設定を代行しております。
多くの企業に提供してきた実績あるコネクシオの知見を活かし、お客様のご要望に合わせた、最適なLINE WORKS運用・利用方法/設定値をご提案するので、気軽なご相談からぜひご連絡ください。
▶コネクシオのLINE WORKS導入支援について詳しくはこちら
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