大手企業を中心にデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する株式会社ココエは、DX推進に伴う人材開発を担当している大企業(従業員数1000名以上)の人事担当者111名を対象に、DX教育の補助金活用に関する実態調査を実施しました。
【大企業人事の95.5%が悩む、DX人材育成】具体的な課題は「社内リソース不足」や「DX人材不足」 さらに、約4割が「予算不足」を実感
調査概要
調査概要:DX教育の補助金活用に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2023年5月15日〜同年5月16日
有効回答:DX推進に伴う人材開発を担当している大企業(従業員数1000名以上)の人事担当者111名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
出典元:株式会社ココエ(https://www.cocoe.co.jp/hojo-lp)
▼本調査レポートは下記からダウンロード可能です。
https://www.cocoe.co.jp/whitepaper01
DX人材の育成に、95.5%が悩みを実感
「Q1.あなたは、お勤め先のDX人材の育成に関して、悩みを感じたことはありますか。」(n=111)と質問したところ、「かなりある」が55.9%、「ややある」が39.6%という回答となりました。
・かなりある:55.9%
・ややある:39.6%
・あまりない:1.8%
・全くない:2.7%
DX人材の育成を進める上での課題、「社内リソースやDX人材の不足」が浮上
Q1で「かなりある」「ややある」と回答した方に、「Q2.DX人材の育成を進める上での課題を教えてください。(複数回答)」(n=106)と質問したところ、「社内リソースが不足している」が70.8%、「チームにDX人材が不在である」が67.0%、「目的やゴールが曖昧である」が50.9%という回答となりました。
・社内リソースが不足している:70.8%
・チームにDX人材が不在である:67.0%
・目的やゴールが曖昧である:50.9%
・仕組み作りのノウハウがない:47.2%
・社員のデジタルに対する抵抗感が強い:44.3%
・経営層や他部署との連携ができない:38.7%
・そもそもDXに対する正しい理解がない:20.8%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.9%
「費用対効果の悪さ」や「経営層のスムーズな理解」などの課題も
<自由回答・一部抜粋>
・60歳:最適なツールのようなものがあるわけではないので、会社で必要と考えるツールを導入する事で試行錯誤しながら教育をしている。
・49歳:費用対効果の悪さ。
・47歳:的確な知識を持った人材の育成の進め方に課題を感じている。
・44歳:DXについての理解が追いついていない。
・41歳:予算。
・55歳:経営層のスムーズな理解。
・48歳:自社の要望に合ったサービス。
DX教育に関する予算、約4割が「十分ではない」と回答
「Q4.あなたは、お勤め先のDX教育に関する予算は十分だと思いますか。」(n=111)と質問したところ、「あまりそう思わない」が31.5%、「全くそう思わない」が8.1%という回答となりました。
・非常にそう思う:25.2%
・ややそう思う:35.1%
・あまりそう思わない:31.5%
・全くそう思わない:8.1%
DX教育に関する助成金や補助金について、4人に1人が「知らない」実態
「Q5.DX教育に対して、国からの助成金や補助金を活用できることを知っていますか。」(n=111)と質問したところ、「知っている」が74.8%、「知らない」が25.2%という回答となりました。
・知っている:74.8%
・知らない:25.2%
DX教育への助成金・補助金の活用、8割以上が「ハードル」実感
「Q6.あなたは、DX教育に、国からの助成金や補助金を活用することにハードルを感じますか。」(n=111)と質問したところ、「非常に感じる」が35.1%、「やや感じる」が49.5%という回答となりました。
・非常に感じる:35.1%
・やや感じる:49.5%
・あまり感じない:12.6%
・全く感じない:2.7%
具体的に感じているハードル、「申請や導入が複雑そう」が78.7%で最多
Q6で「非常に感じる」「やや感じる」と回答した方に、「Q7.あなたが、DX教育に、国からの助成金や補助金を活用することに対して感じているハードルを教えてください。(複数回答)」(n=94)と質問したところ、「申請や導入が複雑そう」が78.7%、「採択率が低そう」が48.9%、「費用対効果があるか不安」が45.7%という回答となりました。
・申請や導入が複雑そう:78.7%
・採択率が低そう:48.9%
・費用対効果があるか不安:45.7%
・申請業務に時間を割けない:42.6%
・活用経験のある人材がいない:42.6%
・自社に合う助成金・補助金があるか不安:37.2%
・制度についての理解が不足している:23.4%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:1.1%
96.4%が「助成金や補助金を活用して導入することができるDX教育サービス」に興味
「Q8.あなたは、国からの助成金や補助金を活用して導入することができるDX教育サービスに興味はありますか。」(n=111)と質問したところ、「非常に興味がある」が50.5%、「やや興味がある」が45.9%という回答となりました。
・非常に興味がある:50.5%
・やや興味がある:45.9%
・あまり興味はない:0.9%
・全く興味はない:2.7%
DX教育サービスに対して求める特長、「助成金や補助金活用に伴うサポート」や「低コストでの導入・運用」
Q8で「非常に興味がある」「やや興味がある」と回答した方に、「Q9.あなたが、DX教育サービスに対して求める特長を教えてください。(複数回答)」(n=107)と質問したところ、「助成金や補助金活用に伴うサポートがある」が69.2%、「低コストで導入・運用ができる」が61.7%、「ITやデジタルに不慣れでも学習できる」が57.9%という回答となりました。
・助成金や補助金活用に伴うサポートがある:69.2%
・低コストで導入・運用ができる:61.7%
・ITやデジタルに不慣れでも学習できる:57.9%
・学習後もフォローがある:48.6%
・社員に合わせたカスタマイズが可能である:39.3%
・実践的な学習ができる:32.7%
・その他:0.0%
・特にない:0.9%
・わからない/答えられない:0.0%
「判りやすいサービス内容」や「教育メニューの豊富さ」などの特長も求めていることが明らかに
<自由回答・一部抜粋>
・55歳:判りやすいサービス内容。
・62歳:教育メニューの豊富さ。
・41歳:実践的。
・31歳:手軽さ。
・42歳:実務に活かせるフォロー。
・57歳:標準体系に沿った実績あるITリテラシーやデジタルリテラシーコンテンツを使い、リスキリング可能なこと。
・48歳:自社の要望に合ったサービス。
まとめ
今回は、DX推進に伴う人材開発を担当している大企業(従業員数1000名以上)の人事担当者111名を対象に、DX教育の補助金活用に関する実態調査を実施しました。
まず、人事担当者の95.5%が、DX人材の育成に悩みを抱えていることが分かりました。具体的な課題として、「社内リソース不足」や「DX人材不在」、「目的やゴールが曖昧である」などが半数以上から挙がりました。また、DX教育に関する予算については、約4割が不十分だと感じていることが分かりました。
DX教育について、国からの助成金や補助金を活用できることを知っている人は7割以上を占めているものの、申請手続きのハードルが高く、活用しきれていない現状が想定される結果となりました。ただし、こうしたハードルがある中でも、「助成金や補助金を活用して導入することができるDX教育サービス」に、96.4%が興味を示しました。
今回の調査では、人事担当者の多くがDX教育に関する予算やDX人材、社内リソースの不足に課題を感じている実態や、助成金や補助金活用についても活用のハードルが明らかとなりました。
したがって大企業の多くは、低コストで補助金・助成金の申請サポートがあり、どんな方でも気軽に学習できるDX教育を求めており、今後は、大企業を中心にそのような特長を兼ね備えたサービスの需要が増加すると言えるのではないでしょうか。