カナメプロジェクト、GPTを活用した大規模マッチングエンジンを共同開発・提供開始

2023.06.14
DX事例

株式会社カナメプロジェクトは、日本最大級のAIコミュニティ「CDLE(シードル)」の生成モデルチーム、および自動車関連のソフトウェア・MaaSサービスを開発するCrystal株式会社と共同で、GPTを活用した大規模マッチングエンジンを開発し、第一弾として、大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」プログラム/共創チャレンジに参画する1,105チーム(※)の「マッチング/共創」を加速させるLINEボットの提供を開始しました。

※2023年5月26日時点で掲載されている登録件数(尚、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会の発表によると、4月末時点で1,095件)

開発の背景

「TEAM EXPO 2025」とは、多様な人たちがチームを組み、多彩な活動で大阪・関西万博とその先の未来に挑む、みんながつくる参加型プログラムです。

2023年5月26日時点で1,105のプロジェクトチームが登録されていますが、チーム数が多い故に「どんなチームがどんな取り組みを進めているのか」を把握するのが難しく、今後ますますチーム数が増えていくにつれて、逆に共創が生まれにくくなっていくことが想定されました。

そこで、1,105チーム間で共創に繋がりそうなマッチングをレコメンドするための仕組みとして、GPTを活用した大規模マッチングエンジンの開発を進め、第一弾として「TEAM EXPO 2025」の共創チャレンジを加速させるためのLINEボットとして実装させました。

概要としては、以下の流れで実装を進めました。詳細は、カナメプロジェクト 取締役CEO・遠藤 太一郎による仕組み解説ブログをご参照ください。

  • チームの情報を、マッチングに適した観点に沿って300字程度にGPTで要約
  • 要約したテキストを、意味が近いと距離が近くなるベクトルに変換(GPTの embedding / 埋め込みベクトル機能を利用)
  • 自身と距離が近い共創チャレンジをマッチング候補として列挙し、最終マッチングはGPTが行う
▶︎GPTを使って、「万博」関連1,105チーム同士の「マッチング/共創」を加速させるLINEボットを作ってみた
https://note.com/taichiro_endo/n/n8ded7cd8891a

 

カナメプロジェクト 取締役CEO

■遠藤 太一郎

AI歴25年。数百のAI/データ活用/DXプロジェクト。
1996年、18歳からAIプログラミングを始める。米国ミネソタ大学大学院在学中に起業し、AIを用いたサービスを開始。AIに関する実装、論文調査、システム設計、ビジネスコンサル、教育等幅広く手がけた後、AIスタートアップのエクサウィザーズに参画し、技術専門役員としてAI部門を統括。数人のチームからスタートし、組織開発しながら40-50のAI案件を並行して行う組織にスケール。上場後、独立。カナメプロジェクトにて、生成系AI活用DXコンサル&実証実験サービス「OMOCha」をはじめ、各種AI関連ソリューションを主管しつつ、複数社の技術顧問やエンジニア採用/組織開発の支援を行っている。また、働き方や組織開発の視点からDAOの可能性に惹かれて「DAO総研」を立ち上げ、DAO(分散型自律組織)の立ち上げ/運営伴走支援コンサルティングや、スマートコントラクト開発、プライベートブロックチェーンの立ち上げ、トークンエコノミー設計支援等にも従事している。
国際コーチング連盟ACC
国立大学法人東京学芸大学 教育AI研究プログラム 准教授
DAO総研 Founder

 

共同開発パートナー紹介

■CDLE(シードル)生成モデルチーム

生成モデルの可能性を共有し、社会実装への応用に向けた活動基盤となることを目的に活動。関連情報や最新情報の共有、実用事例の調査解析、様々な生成モデルの実証実験と社会実装への挑戦、およびプロダクト単位でのサービス構築と公開を活動内容とする。

■Crystal株式会社

2019年6月に名古屋で創業した自動車関連のソフトウェア、MaaSサービス開発企業。車載システム開発では、組込ソフトウェア開発や1D、3D解析といった領域で自動車業界の様々な課題に取り組んでいる。その中でも、主にモデルベース開発を推進。2022年1月より日本自動車研究所のMBD推進センターに参画し、技術の普及展開活動も行っている。2023年4月から愛知県のスタートアップインキュベーション施設、プレステーションAiのスタンダードメンバーに採択。

 

テレワーク環境構築、社内の通信回線や
セキュリティでお困りのお客様、
ぜひコネクシオにご相談ください。